この予告篇をみて、絶対に観に行きたいと思っていた映画。

 

日本への度重なる天災は、甚大な被害をもたらすとともに多くの写真やデーターが消失されてしまうことになりました。そんな教訓から、今ある美しい光景をできる限り後世に遺そうと始動したのが「ピース・ニッポン・プロジェクト」映画はその一環として製作されました。

 

撮影された場所は、全国47都道府県 200カ所以上。約8年間の製作期間が費やされています。監督は、多数の有名アーティストのPVなどを手がけてきた中野裕之氏。ナレーターは、小泉今日子さんと東出昌大さん。

 

中野の監督のインタビュー記事によると、「国」をテーマにした映画は前代未聞なのだとか。あっても良さそうだけど、そういった映画は今までなかったんですね。

 

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この映画は、「日本の精神」「日本の四季」「一期一会の旅」の3部構成。「日本の精神」では、自然と寄り添い共存する日本人がいかにして森羅万象の神々を畏敬してきたのか、荘厳な神社・神宮・寺院等の映像や神話とともに解説されています。

 

「日本の四季」や「一期一会の旅」では、南から北へ渡りながらの四季の移ろいや、滅多に巡り合えない奇跡の瞬間など息を呑むほどの絶景がスクリーンに広がります。俯瞰からの桜や紅葉、雪景色、タイムラプスでの星空や雲の流れ、至近距離からの打ち上げ花火、富士山・・・様々な角度から日本の美が切り取られていて、それはもう圧巻です。

 

4K解像度の映像ということで、せっかくなら4Kで観たかったけど近くの映画館ではまだ対応になっておらず・・・。それでも感動するには十分すぎるほどの美しさでした。

 

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日本の自然には、綺麗というだけではない凜とした荘厳さがありますよね。その独特の張り詰めたピリッとした感じがすごく好きです。荒々しさじゃなくて、繊細で透明な荘厳さ。そして、たおやかで何より木々が美しい。山の麓で暮らしているから余計思うんですけど、緑生い茂る木々が調和しながら連なっているのを見ると、日本の木々はなんて豊かさで美しいのだろうと心から思うんです。

 

いつまでも残っていてほしいですね。

 

 

あとね、地元・豊橋の手筒花火の映像があったのは嬉しかったです。あれはね、生で見るとかなりの迫力ですよ~。