「エリカのように」 煮えたぎる血をよそにしてとりあえず地下へと進むエスカレーター ファスナーが壊れてしまい優しくも強くもなくて負けだと思う カジュアルな服が似合ったあの子らはよそ行き顔で地下鉄に乗る 熟した […]

「エリカのように」 煮えたぎる血をよそにしてとりあえず地下へと進むエスカレーター ファスナーが壊れてしまい優しくも強くもなくて負けだと思う カジュアルな服が似合ったあの子らはよそ行き顔で地下鉄に乗る 熟した […]
8月も中旬が過ぎ、夏の終わりが近づいていますね。毎年、そこらから勝手に生えてくる青じそ。毎年、ある程度の大きさになると畑に移し替えているのですが、その青じそもそろそろ薹が立ってきてきました。無農薬なので、油 […]
「はるかな」は距離や時間の遠さを連想させ、「針葉樹林」は深く静かな森のイメージ、そして「翳り」はその森が放つ影、あるいは内面に射す不穏や沈鬱の気配。「前髪に」「縦に」と畳みかけることで、日常の延長ではなく、 […]
観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ) 栗木京子 「我には一生」にある背景は何なのか。観覧車の他には何も見えてきません。「観覧車」の一言で「一生分の想い」と釣り合うほ […]
「ガーデン」 あそこにもニラが自生しそのことにようやく気づく花の咲く頃 根絶やしにされないように刈り取られ側溝脇で枯れる夏草 またの名を月下美人と申します 彼とはそんな恋をしました くたばった […]
「星よりも星のかたちに咲く」「めしべも五つに裂けて」実際の星よりも星形の完成形に忠実であり、花弁と雄蕊にひっぱられるように五裂するめしべ。桔梗という花の構造を正確に捉えてながら、造形の美しさを際立たせています。 &nbs […]
私たちになじみ深い「七草」といえば、春の七草や秋の七草が思い浮かびます。春の七草(芹・薺(なずな)・御形・繁縷(はこべら)・仏の座・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ))は、正月の行事や七草粥でおな […]
梅雨も明けきらないうちに、一気に夏が来たかのようです。梅雨入りの頃からすでに35度近い日もあり、この先、本格的な猛暑がどうなることやら……と、思わず先を案じてしまいます。 ご近所の庭ではノウゼ […]
一葉自身が明言していないため断定はできませんが、「この花」とは「くちなしの花」を念頭に置いて詠んだ可能性は極めて高いと考えられます。真っ白な花弁と、甘くて強い芳香が特徴で、梅雨から初夏にかけての今の時期に花 […]