「朝倉冴希の作品」の記事一覧

連作「エル・ドラード」

朝倉冴希の作品

      【エル・ドラード】 それからは句読点なら点でする息継ぎ  エル・ドラードへ続く 疑似であることを本気にしないでと立ちのぼらせる剣とつるはし 荒廃はめくるめくもの 群がれる半歩向こ […]

連作「オートクチュール」

朝倉冴希の作品

    【オートクチュール】 拭えないものに触れられそうになる うなじにあたるタグの縫い目は いつの日か回収されていくはずの付箋だらけのレディメイドたち ヤワだからなんかじゃなくてはみ出して破れたので […]

連作「泳がせてみる」

朝倉冴希の作品

    【泳がせてみる】 脆いのはどちらでしょうか オーディションならはじまっている 見せかけと思わせないでとろとろと眠ってしまうベールをはがす 飽きるのに慣れてゆくほどまともなら仕方ないから勝手に泳 […]

連作「あとにして」

朝倉冴希の作品

    【あとにして】 あとにして とにかく今は探さなきゃ「何⁈どうした⁈」の顔されても いつどこで⁈ 間に合う⁈ どうする⁈ こんなにも後から気づくポンコツすぎて もうそこに迫っているし余裕などない […]

連作【タイブレーク】

朝倉冴希の作品

    【タイブレーク】 スカスカに食い荒らされてしまうまでどうにか生きながらえて瓢箪 太陽がどこにあるかもわからずに天地がえしのブランコに乗り 未来へのタイブレーク  音速をこえてどこかに宿るエーテ […]

連作「メトロノーム」

朝倉冴希の作品

    【メトロノーム】 仮置きのメトロノームはいつまでもと不変であれよ  規則ただしく 決められた尺でどれだけ鳴らすかを試すかのよう胸の鼓動は 一定のリズムは決してとどまらずどこか粘度を試されている […]

連作【ナマモノ】

朝倉冴希の作品

    【ナマモノ】 柔らかなものから朽ちてうかぶのは骨格となるのちの葉のスジ 掘り出せば「ここにいるよ」と示されてそこから流れ出たのは刹那 くり抜けて形あるもの  ケモノらが出迎えている滅びゆくもの […]

連作【ジャスパー未満】

朝倉冴希の作品

  【ジャスパー未満】 ぽやぽやと午後の光を受けている石ころたちは石ころでいる お試しで割ったのならば役立てて  その辺にあるほかにないもの 何かしら赦されながら生きているジャスパー未満からの沈黙 はらわたのバ […]

連作「花いちもんめ」

朝倉冴希の作品

  【花いちもんめ】   花いちもんめ 唯一のものを誰もが持っていてあの子と違うこの子と違う 通りゃんせ  貴方じゃないとはじかれる正門があり耳介のかたち 虹彩をはぐらかすそのカラコンに相談しましょ  […]

連作「ヴァルハラ」

朝倉冴希の作品

    【ヴァルハラ】 放たれてしまったものはしょうがなくしばしのカオス  これもヴァカンス とりとめのなさを露わに見せ合えばヴァルハラ うずく引っ掻き傷よ ヴィオロンのためいきひとつ吐き出してヴァン […]

ページの先頭へ