楽しみにしていたSING/シング(吹替)を観てきました。
ストーリーは、傾いた劇場を立て直すために、コアラの支配人・バスター・ムーンが歌のオーディションを開催するというもの。あのミニオンズの制作スタッフが手掛けています。
ウッチャンが声優をやっているということで、もうこれは絶対に観なきゃと思って楽しみにしていたんです。
バスター・ムーン演じるウッチャン以外にも、長澤まさみちゃん、大地真央さんトレンディーエンジェルの斉藤さん、スキマスイッチの大橋さん、MISAさんといった豪華な顔ぶれが、声優として参加しています。
ウッチャンファンなのでどうしてもウッチャン寄りの感想になってしまうんだけど、ウッチャンの声ってよく通るのですごく聞き取りやすいんですよね。
ちょこちょこ動きながらポンポン小気味よく喋るバスター・ムーンと、ウッチャンの声がものすごくマッチしていました。声の出し方とか抑揚とか、憑依芸人だけあってそのあたりの勘は自然と働くんでしょうね。そのあたりもさすがに上手でした。
中だるみせずあっという間に時間が過ぎたのは、もちろんストーリーの面白さもあるけどウッチャンだからというのもあったんじゃないかなと思います。
バスター・ムーンは、後先考えずに思い付きでパッと行動して、周りをぐいぐい巻き込んでいくタイプ。
キャラクターを見極め、その気にさせて才能をどんどん引き出して発揮させるところは、ウッチャンと共通しています。そんなとこからも、ウッチャンのバスター・ムーンはまさにハマリ役でした。
バスター・ムーンは、こうだったらこの方法で、ダメだったらこうと切り替えがものすごく早くて、それによって失敗もするんだけどそれをさらに上回る方法で乗り切っていくんです。
運命はこうやって切り開いていくんだよって、小さな体をいっぱい使って体現してくれているような気がしました。やること大胆で危なっかしいけどなんとかなるんじゃないかと思わせてくれる何かがある。大変だとは思うけどついていくならこういうタイプがいいなと思いますね。
もちろん他にも、バスター・ムーンを支える親友のエディをはじめ、魅力的なキャラクターがいっぱい出てきます。
そして特筆すべきは、可愛いキャラクターたちが繰り広げるショーの数々。エンターテイメントの本場だけあって魅せ方が上手で引き込まれました。
吹き替え版では、本職である歌手のスキマスイッチの大橋さんやMISAさん、女優の長澤まさみさんらが歌声を披露しています。ほとんどの曲が日本語で歌われていますが、このように楽曲の吹き替えが許可されたのは公開されている約60か国のうち唯一日本だけなのだとか。
特にクライマックスの演出は派手で華やかなので、それに伴う歌声がショボいと台無しになって余計にがっかりしてしまうところですが、負けないくらいパワフルで圧巻でした。
選曲も懐かしいものから最近のものまで、老若男女のツボを押さえた楽しめるものばかりだし、エンターテイメントとして最高に楽しめる映画です。
続編もあるみたいで今から楽しみ♪