【アストロラーベ】

ここまでの理由はあるの  これまでの因果をたどるリュックの中身

撫でられてそれがすべてと思うときそれまでがいい  春の靴ズレ

脱いだって平気だよって鳥たちのどこにも所属されない自由

隔たりをひとつふたつと跨ぐときどこに合わせるこのアリダード

噛み合えばカチリと音が鳴るらしい  一直線になれるルートは

重なった上を歩いていけたならきみに繋がるアストロラーベ

 

 

 

職種や立場、取り巻いている環境。そういうものをいったん全部取っ払ったら、どんな世界線があるんだろう。そんなところから生まれた連作です。

 

これまで背負ってきたものをリュックに詰め、それごと脱いでしまうことはできるのか。「どこにも所属されない自由」から始まり、隔たりを跨ぎ、自分の位置を合わせていくそして、噛みあったときに見えてくる、一直線のルート。最後に置いた「アストロラーベ」は、そんなふうに自分と誰かとの距離や位置を測りながら、重なったところを歩いていくためのものとして描きました。

 

自由になった先に、何が残るのか。そんな世界線を綴った連作です。詳しくはnoteに綴ってあるので、良かったら読んでみてください。