泣き顔を一度ぐらいは見たかった夕陽に霞むタータンチェック あるがまま白色光にさらされた顔が映って洗面を拭く 甘やかに勘をにごらせ自滅する憂いばかりを寄せるぬかるみ のったらと先越されては跳ねお […]
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連作「大輪となる」 第1章:壁越しの夢
隣人は知る由もなく壁越しに夢をひっさげ生きております 浮く肩に手を添えながら力まずに抜かなきゃダメと君が教えた 修正はしなくてもいいそのままで残しておいて君の痕跡 言語化に長けた君から紡がれた […]
【今日の短歌】オールド・パー讃歌 (佐々木幸綱)
「オールド・パー讃歌」 くるくるのパー爺さんの瓶を空けて地球の回転をあじわって居り くるくるのパー爺さんの絵の顔を神かとおもう丑三つどきは トーマス・パー爺さんのウイスキーくちびるあかき君とし […]
【今日の短歌】月、そしてそこから冷えてゆく音叉 ひかりにみちて鳴ることもなし(上川涼子)
月は、水面を打ったような静けさを携えています。たとえば音がなくとも文字で「シーン」と表すような、そんな静寂感です。この「シーン」を、音叉のあの響きに喩え、「冷えてゆく」「鳴ることもなし」と畳みかけることで、 […]
【今日の短歌】たましいを預けるように梨を置く冷蔵庫あさく闇をふふみて(島田幸典)
ありがたいことに、今年はいろんな方から梨をいただくことが多く、今も冷蔵庫にいくつか冷やしてあります。少し酸味があったり、さわやかな甘さが特徴だったり、ラ・フランスのように芳醇だったり。一口に梨といっても、種 […]
【自作短歌】連作「エリカのように」
「エリカのように」 煮えたぎる血をよそにしてとりあえず地下へと進むエスカレーター ファスナーが壊れてしまい優しくも強くもなくて負けだと思う カジュアルな服が似合ったあの子らはよそ行き顔で地下鉄に乗る 熟した […]
【今日の短歌】青じその葉叢に入りてすういつちよ鳴きいだしたり古き世のごと(馬場あき子)
8月も中旬が過ぎ、夏の終わりが近づいていますね。毎年、そこらから勝手に生えてくる青じそ。毎年、ある程度の大きさになると畑に移し替えているのですが、その青じそもそろそろ薹が立ってきてきました。無農薬なので、油 […]
【今日の短歌】前髪に縦にはさみを入れるときはるかな針葉樹林の翳り(服部真里子)
「はるかな」は距離や時間の遠さを連想させ、「針葉樹林」は深く静かな森のイメージ、そして「翳り」はその森が放つ影、あるいは内面に射す不穏や沈鬱の気配。「前髪に」「縦に」と畳みかけることで、日常の延長ではなく、 […]
連作「ガーデン」を再構成してみました
「ガーデン」 あそこにもニラが自生しそのことにようやく気づく花の咲く頃 根絶やしにされないように刈り取られ側溝脇で枯れる夏草 またの名を月下美人と申します 彼とはそんな恋をしました くたばった […]










