【ヴァルハラ】

放たれてしまったものはしょうがなくしばしのカオス  これもヴァカンス

とりとめのなさを露わに見せ合えばヴァルハラ うずく引っ掻き傷よ

ヴィオロンのためいきひとつ吐き出してヴァンタブラック 抱きしめ眠る

ヘルメース  あますことなく飲み込んで横たわるのはただの肉体

どこからが分かれているかわからずにいつか重なりあうアルビデオ

そのままで裏おもてなくもうすでにアートヤーンは紡がれている

 

 

 

 

連作をあとから眺めてみると、思っていた以上に「動いている」ことがあります。「ヴァルハラ」も、そんな連作でした。

 

ヴァカンス、ヴァルハラ、ヴィオロン、ヴァンタブラック、ヘルメース、アルビデオ、アートヤーン。こうして並べると、ずいぶんとりとめがないように思えます。けれど、名詞ではなく、そのあいだにある動詞『放つ → 見せる → 吐き出す → 飲み込む → 重なりあう → 紡がれる』を拾ってみると、少し違った景色が見えてくるかもしれません。

 

noteでは、この流れを手がかりにして、「ヴァルハラ」を少し構造から眺めてみました。