病院や施設の厨房で働いていたときのことがよぎります。

 

嚥下がうまくできなかったりで普通食が食べられない方のために、刻んたりミキサーにかけたりとろみをつけたりするんですけど、人によって「主食がお粥で、副食は常食」だったり「主食は常食で、副食がきざみ」だとかバラバラ。

 

状態によってコロコロ変わるので配膳も複雑でなかなか大変だったなぁとか。間違ってしまっら喉につまらせるなどの事故になってしまうしね。

 

 

でね、患者さんや入居者さんが食事している様子がちらっと見えたりすると、まさに「口を大きく開ける気にはない」というそぶりの患者さんや入居者さんもおられたんですよね。でも、もっと食べないと力がつかないからと、なんとか食べてもらおうとするんだけど「もうこれ以上は口を大きく開ける気にはないよ」って感じでね。

 

そんなことを思い出すのです。

 

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極限まで労力を使いたくないんだなと思うけど、受け止める側は大変。私なら「自分でやれ」と一蹴しちゃいそう。(^_^;)  もちろんそれなりの事情があれば別だけど・・・。実はこの掲出歌を知った時は、中澤系さんのことを存じ上げなくてそんな風に思いました。

 

でも、もしかしたら“それなりの事情”というのを抱えているのかもしれないと思って、中澤系のことを調べてみたら難病である副腎白質ジストロフィーで亡くなられていること知りました。それを知って尚更、掲出歌があのときの患者さんや入居者さんの想いと重なっているように思えるのです。