受け答えするのにも、場合によっては頭の回転と瞬発力を要します。追いつかなくても、喋りながらも脳をフル回転させそれなりに言葉を繋ぐのですが、そんなときはどこか頭の中がフワフワしています。それこそ月面を歩くかのように。
確かに自分で考えて発した言葉であるのにも関わらず、どこか地に足がついていないというか、言葉だけが独り歩きしている感覚になるのです。そこにストップをかける慎重な自分もいて、言葉に慎重になるほど正確さや誠実さを求めて立ち止まりたくなります。「立ち止まりムーンウォークをする感じ」とはまさに言い得て妙。
思慮をもう少し深いところまでもっていかなければ、思考と口から出てくる言葉がうまく連動しないというかね。速度のHighよりも馬力の強いlow派で、相手の言うことや自分の伝えたいことを正確とまではいかなくても、できるだけ咀嚼しながら伝えていきたいしその方が安心できるタイプ。
これは人それぞれの得手不得手やスペックよって違うと思うのですが、理路整然と説明したりするのも得意ではないし、テンポ良くよりも一呼吸おきながらのほうが自分には合っているように思います。必要に応じてギアシフトできるのが一番の理想なんですけどね。
Billie Jean is not my lover
She’s just a girl who claims that I am the one
But the kid is not my son
ビリー・ジーンは僕の恋人じゃない
彼女は僕がその相手だって言い張っているただの女の子に過ぎない
その子は僕の息子じゃないんだ
‘Cause we danced on the floor in the round,
「だって私達、フロアで一緒に踊ったじゃない」
ムーンウォークで有名な「Billie Jean」の出てくるこの歌詞のように、意思疎通をこじらせると面倒だし、何より大切なものを失いかねないから気を付けないとですね。
そして、本日はマイケル・ジャクソンの命日。
解釈は人それぞれで伝えてもすべて通じるはずはなかった 朝倉冴希