どんな選択をしても、すべてに満足することは難しいものです。
それでも、「人間万事、塞翁が馬」「禍福は糾える縄のごとし」ということわざがあるように、今感じている後悔が、実は未来の自分を形成する大切な要素になり得たりもします。その時は悔いと感じても、振り返った時にその選択が自分にとってプラスになっていることがわかるかもしれません。どんな選択をしても悔いは残るけど、でもその悔いが本当に“凶”といえるのかはわからないし、その選択が予期せぬ形で功を奏することだってあります。
自身の経験からしてもああすればこうしていたらと後悔したことは山ほどありますが、別の選択をしていたら出会うことがなかった人々や経験があります。そうしていたら短歌に目を向けなかった可能性もありますし、このblogを書いているかどうかもわかりません。
冬の厳しい寒さは身体に堪えるけど、寒いからこその冬ならではの楽しみというのもありますね。例えば、スキー・スノボーといった冬スポーツ、あったかい鍋料理や冬の味覚、イルミネーション、澄んだ空気の中で見る星空など。冬花のさざんかに出会えるのもそのひとつです。さざんかの美しさは、寒さの中で一層際立ちます。人生の選択もまた、困難や後悔があるからこそ、その中で見つける喜びや学びが一層深く感じられるのかもしれません。
選択の困難さだけではなく、その先に咲く「さざんか」のような美しいものを見つける力が自分にあるという希望。後悔は残るかもしれませんが、それを糧にして未来を切り開いていくことで、その選択が思いがけない形で自分を支えてくれることもあるはずです。どの道を選んでもきっと美しい「さざんか」は咲いていて、それを見つけられるかどうかは自分次第ということなのだと思います。
サザンカの花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむきな愛」「理想の恋」