推敲前の作品は

 


結局は何もしないでやり過ごす締めに味わうラーメンは塩

 

だったのですが、この場合ラーメンを“味わっている”という感じでもないなと。そこから“沁みゆく”とか“選んだ”とか・・・いろいろ当てはめてみるもののどれもピンとこなくて。さんざん悩んだ結果、最終的にシンプルに“すすった”に落ち着きました。

 

“やり過ごす”も、“やり過ごす” “やり過ごし” にするかで微妙にニュアンスが変わってくるのでどちらにしようか迷った挙句、どちらにしてもなんだかバランスが悪いなと全く別の言葉を使うことにしました。

 

例えば1人なのかカップルなのか、時間帯等・・・読み手による設定のもっていき方によって微妙に意味合いが変わってくるのですが、そこは様々なシーンに対応できるよう敢えて幅を持たせてあります。

 

自由に想像をふくらませて、“何もしなければいつまでも変われないままだと知りつつ、結局は何もしないまま1日を終えてしまう後ろめたさや焦燥感” だったり、 “「塩」に込められた“しょっぱさ”だったりを感じていただければ幸いです。

 

そういえば、初めて詠んだなぁ・・・ラーメンを題材にした「ラーメン短歌」