平安貴族の衣にある萌黄色に色が近いことから“御衣黄”と呼ばれるようになりました。

 

派手さはないけど、黄緑一色から徐々にピンクが加わっていく桜。ヨメイヨシノみたいに一枚一枚花びらが散るのではなく、椿みたいに花ごと落ちて散っていきます。このことから「添い遂げるという意味もあり縁起がいい」と知って以来、なんとなく気になる花です。

 

この花を見るたびに思うのは、青い思春期を経て円熟味を増した大人へと成長する過程となんだか似ているということ。

 

萌黄色だった若かりしあのときに「添い遂げる」と決心していたら、未来は変わっていたのかな。

 

 

きざくらの萌黄きみいろ添い遂げてみたかった日のあれから二十歳

 

 

【伏見稲荷】
愛知県豊橋市大岩町西郷内160<
二川駅出口から徒歩約8分