残響

一度でもマップを見せて  「どこだ」って現在地なら入口にいる

置き去りにさせてしまった影を踏む  二段飛ばしでお喋りしたら

芯のある残響だけを拾ってはなにげに残るものがいくらか

帳尻はいつ合わせるの 手始めにひとつ済ませて  ううん、後でね

 

 

 

自分自身の記憶や感覚を重ねた、自伝的な連作「バンビな寝言」。
今回は、その第二章「残響」を公開します。

 

拾いきれなかった声、踏んでしまった影、「後でね」と先送りにされたままの感情たち。

音が消えたあとにも、まだ残っているものを拾い集める章です。