北極星

コンパスは誰しもあってこれまでを逆算すればあがる明度は

シナプスがつなぐ回路を辿るとき知らん顔した未来がずれる

おしよせる求心力に転がされ一波となれば そうだったのね

漕ぎだせば北極星を追いかける  地軸はすぐにブレやすいから

砂はもう止まれやしない  すれすれで次のムーブはどこかどこかと

ここに立つ地表はまだら 誰といて何処に逝こうが地層の一部

 

 

 

自分自身の記憶や感覚を重ねた、自伝的な連作「バンビな寝言」。
今回は、その最終章「北極星」を公開します。

 

誰もがコンパスを持っているけれど、その針はいつも揺れていて不確かです。北極星は目印にはなっても、答えをくれるわけではありません。 それでも、漕ぎ出してしまった以上、立っているこの場所も、これまでの時間も、すべて地層の一部として重なっていく。

不確かさを抱えたまま、次の一歩を探す章です。