More from my site
- 【今日の短歌】わたしたち夏から冬がすぐ来ても曇天を今日の服で飾って (柳原恵津子)
- 【今日の短歌】えんぺらを抜き墨袋ぬき軟骨をぬきてなめらかな空洞とせり (花山多佳子)
- 【今日の短歌】柿の朱は不思議なる色あをぞらに冷たく卓にあたたかく見ゆ (小島ゆかり)
- 【今日の短歌】遠い未来に必ず訣れがあることを疑わずされど日々に思わず (久々湊盈子)
- 【今日の短歌】私にも優しいあの子の完璧なポニーテールがただしく揺れる (三浦なつ)
- 【今日の短歌】夜色の缶をひらいてうっとりとひもといてゆく月の巻物 (木下龍也)
- 【今日の短歌】洗剤の香りの歌をつぶやけば「香害」についてリプライがくる (俵万智)
- 【今日の短歌】木犀の香る木かげに立ち止まりパセティックな樹とひとのつぶやく (山田富士郎)
- 【今日の短歌】あおむけの断頭台でマリーマリー鳩が飛び立つのを見ましたか (山口綴り)
- 【今日の短歌】一斉にマロン関連商品の出回りてひとの死にやすき秋 (染野太朗)
- 【今日の短歌】日常の事は一生を豊かにす茄子煮が上手く出来たことなど (高野公彦)
- 【今日の短歌】なにげなく摑んだ指に冷たくて手すりを夏の骨と思えり (服部真里子)