
【キャッチャーミット】
キャッチャーミット
素通りをするつもりなどありません ご縁があれば乗ってください
根ざすのをじらすシナリオだとすれば膿むまでじっとひとりこのまま
見えづらいものに埋もれて気づかれず宙づりになるキャッチャーミット
荒地には歪みが似合う 寄り付けば染み出す蜜はどんなだろうね
迫りくる軌道はくねり落ちてゆく 振りかぶるまで0.2秒
吹き抜ける風
手の内はあぶれもすれば枯渇する 種も仕掛けもない知能線
仕込みとはコンマひとつの哀しみに生身ひとつで種火をつける
削られた熱の破片で埋め尽くせ くべた命に吹きぬける風
過去じゃなく未来へ置いたものらしい 辿った先にあるとするなら
知りたいと届けたいから始まるの 待たせたねって聞こえるでしょう
目を閉じたなら森羅万象
受け止めるための『キャッチャーミット』
吹き抜けてゆく『風』
待つことと、届けること。二つの連作を、一つの流れとして編みました。
