「エリカのように」 煮えたぎる血をよそにしてとりあえず地下へと進むエスカレーター ファスナーが壊れてしまい優しくも強くもなくて負けだと思う カジュアルな服が似合ったあの子らはよそ行き顔で地下鉄に乗る 熟した […]
「自作短歌」タグの記事一覧
【自作短歌】始まりはあの観覧車 君はただ日常にいて私は堕ちた(朝倉冴希)
観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ) 栗木京子 「我には一生」にある背景は何なのか。観覧車の他には何も見えてきません。「観覧車」の一言で「一生分の想い」と釣り合うほ […]
連作「ガーデン」を再構成してみました
「ガーデン」 あそこにもニラが自生しそのことにようやく気づく花の咲く頃 根絶やしにされないように刈り取られ側溝脇で枯れる夏草 またの名を月下美人と申します 彼とはそんな恋をしました くたばった […]
【自作短歌】連作・無音の叫び (朝倉冴希)
第65回角川短歌賞応募作品「引力」 「天才凡人8周年記念ワンマン大感謝祭2019 」に参戦したときのことを詠んだものです。 ※天才凡人について詳しい情報はこちら あれから3年が経ち、彼らは今日 […]
残暑見舞い申し上げます
五木寛之氏の著書「生きるヒント」にこんなことが書かれてありました。とあるアサガオの研究結果に感銘を受けたという話なのですが、どうやらアサガオが花を咲かせるには朝の光を受けるだけでは不十分らしいのです。夜の冷 […]
【今日の短歌】わが胸にぶつかりざまにJeとないた蝉はだれかのたましいかしら (杉崎恒夫)
相も変わらず、蝉時雨が賑やかだった今日。中でも声のデカさが際立ったミンミンゼミがいて、俺の魂の叫びを聞け~!!とばかりに 激しく主張していたんです。 で、たぶんどこかに飛んでいったのだと思うん […]
【今日の短歌】甲虫の肢(あし)内側に折るように眼鏡を畳むきょうの終わりは (小島なお)
寝る直前までかけていた眼鏡を外し、ゆっくり畳んでサイドテーブルに置く・・・。お決まりのナイトルーティーン。そのとき、その日のことが総括となって蘇ってきます。意識的なものでふんわりと・・・。掲出歌を知ってから […]