唯一ピアノで弾ける曲が「猫踏んじゃった」の朝倉冴希です。今回は「猫の日」にちなんで、猫に関連したこの一首です。
猫は踏まずに・・・って、現実的に猫を踏むことなくというよりも滞りなくという意味合いが強いのかなと思うんです。「猫を踏むこと」はさらなる「猫を踏む」負の連鎖へとつながり、それは感情の乱れや気の緩みが引き金になることをよく知っているのだと思います。
自身の経験を踏まえてみても、出勤前に「今日はめっちゃ忙しくて大変だろうなぁ」とか「仕事行くの嫌だなぁ」とかネガティブな感情がよぎったときは要注意。私はそれを好きな音楽を聴くことでなるべく持ち込まないようにするのですが、根本的にはそれと同じなのだと感じました。
何があったのかはわからないけど、心の状態が正常でないことを自覚しているからこそ、押しつぶされないようにそう言い聞かせて自己防衛しているというのが私なりの解釈です。滞りなく・・・それは働いている誰しもが願うことですしね。
猫を踏むことが現実的であるかどうかはともかく、滅多にないシチュエーションだからこそ「一匹たりとも猫を踏まなかった・・・」と、気持ちを立て直すのにひと役買っているというのもポイントですね。
・・・と、ここまで書いておきながら・・・いや、まてよと。
それは家から一歩出たときのことを想定していたからそうなのであって、仮に猫を飼っているとするならばその限りではないんじゃないかと気が付きました。もちろんわざとじゃないにしても、あやまって尻尾を踏んでしまったみたいなことはあってもなんら不思議はないしね。
どっちにしろ猫を踏まないことでゲンを担ぎ、メンタルを保っているのだろうと私なりに解釈しました。