ヒロインのルビーは、自分以外の家族全員が聴覚障害者という特殊な環境で育つ。唯一の健常者として、家業を手伝う傍ら通訳として家族を懸命に支えているルビー。
ネタバレになるのであまり書けないけど、家族はルビーの都合もおかまいなしに“通訳”がそこにいるものとなってしまっていて、イライラを募らせるルビーはつい声を荒げてしまう。時にはトラブルに巻き込まれることもあるんだけど、そこは伝えるべきことを伝えて日時を調節するなどのコミュニケーション不足によるところだと個人的には思った。ルビーはそういうところは決して器用ではないんだけど、とても美しい声を持つものすごく純粋で魅力的な女性。
いつまでも心に留めておきたい美しいシーンがいくつもある素敵な映画だった。