【ジャスパー未満】

ぽやぽやと午後の光を受けている石ころたちは石ころでいる

お試しで割ったのならば役立てて  その辺にあるほかにないもの

何かしら赦されながら生きているジャスパー未満からの沈黙

はらわたのバーサーカーよ 暴れてもなんにも出ない  けしかけないで

扱いが雑だったのね ビスマスをゆるく溶かせばあぶり出る虹

ぽやぽやと午後の光を受けている  それだけでいいただの石ころ

 

 

 

人は、何ができるのか、何の役に立つのか。そんなところから価値を見られることがあります。

 

けれど、そこらにある石ころは、何かになろうとすることもなく、ただそこにあって、午後の光を受けています。そんなことを考えながら、石ころを眺めてできた連作です。

 

価値を見出そうとして割ってみること。内側から何かを引き出そうとすること。扱い方を変えることで、見えてくるものがあること。そして最後には、また石ころへ戻っていきます。

 

人間は石ころほど簡単ではなくて、感情もあれば、葛藤もある。だからこそ、「ただそこにいてくれればいい」と思うことさえ、そんなに簡単ではないのかもしれません。

 

そんなことを考えながら、六首を並べました。

 

詳しくは、noteに綴っています。