白抜きといえば、背景色から文字色である白を抜き取る手法。新聞や雑誌の活字で目にすれば、強烈なインパクトを残します。 物事を達成するには、時に何物にも染まらない白抜きとなって自分を貫くことも必要 […]
「2020年4月」の記事一覧
【今日の短歌】アルコール消毒液を手に受ける小さなくしゃみのようなささやき (戸田響子)
このご時世、毎日のように消毒液を手に受けている方は多いのではないでしょうか。私もです。潔癖でなくとも、ことあるごとに除菌も除菌。手が荒れなくてウイルスに効果的ということで、我が家ではミクロテクト(次亜塩素酸 […]
【今日の短歌】熱つ熱つのじゃがいも剥けば冬眠からさめたばかりのムーミントロール (杉崎恒夫)
言わずもがななんだけど、男爵よりもメークイーンのほうがムーミン感あるよね。ムーミンって、ムーミン谷の妖精だっけ? あのフォルムからして癒し系のイメージ。そのほんわかとした世界観と融合させるのに、「熱々」では […]
【今日の短歌】次にやる曲のさわりを鳴らすようにつつじが咲きかけの並木道 (岡野大嗣)
朝倉冴希は、生まれも育ちも愛知県・豊橋市。つつじは「市の花」に指定されているぐらい、地元民にとって身近な花。ちょっと車を走らせればすぐに見かけることができます。つつじの並木道が躑躅色やピンクに染まると、あぁ […]
【今日の短歌】切り株は幻肢の幹に枝に葉に風を受けおり静けさの中 (島本ちひろ)
毎日のように見ている↑の切り株は、一体なんの木だったのか・・・。名前すら私は知りません。人間の手によって切り株となったその木は、そこまでの関心を寄せることはありませんでした。あまりにも風景に溶け込んでいたか […]
【今日の短歌】さくらさくらさくら咲き初そめ咲き終わりなにもなかったような公園 (俵万智)
今年ほど、桜を恋しく感じた年はなかったかもしれません。楽しみにしていた花見の計画は、新型コロナの影響でほぼ台無しになりました。毎年、当たり前のようにあちこち花めぐりしていたことが、当たり前ではなかったことに […]
【今日の短歌】過ぎてゆく時間のなかの昼食に黄身もりあがる玉子かけごはん (小島熱子)
これぞ、Japanese foodの真骨頂ともいえる玉子かけごはん。またの名をTKG。湯気が漂う熱々のご飯の上に、こんもりとした黄金の黄身。そこへ醤油を垂らして一気に掻き込む・・・。たまりませんな。(*´▽ […]
【今日の短歌】山笑う、とさいしょに喩えた人がいてその生涯で出遭うほほえみ (加藤はる)
自宅のバルコニーにて。山、笑っています。肉眼で見たほうがはるかに美しいんですけどね。↑の写真じゃ魅力の半分も伝わらない (;^ω^) 「山笑う」は、山の草木が芽吹き始めて明るい様子を表す春の季 […]
【今日の短歌】人生に付箋をはさむやうに逢ひまた次に逢ふまでの草の葉 (大口玲子)
ウォルター・ホイットマンの詩集「草の葉」の初版が発売されたのは、1855年のことらしいです。以来、ホイットマンは生涯に渡って何度も拡充・改訂を重ね、1891年に出された最終版ともなると初版の5倍ほどの分量に […]
【今日の短歌】ガラス壺の砂糖粒子に埋もれゆくスプーンのごとく椅子にもたれる (吉川宏志)
「砂糖粒子に埋もれゆく」から連想した椅子は、ビーズクッション。グラニュー糖ではなく「砂糖粒子」とわざわざ“粒子”を強調させているしね。 ・・・というわけで、こんばんは。お気に入りだったグレーの […]