青玉のしだれ花火のちりかかり消ゆる途上を君よいそがむ 北原白秋 青玉のしだれ花火が散って消えてしまわないないうちに急ごう “青”は「青春」や「若さ」の象徴。「青玉のしだれ花火」は、額面通りの“ […]
「夏の短歌」タグの記事一覧
【今日の短歌】鳴く蝉の命の限り鳴く声は夏のみそらにひびき沁みけり (岡本かの子)
ここ東海地方でも梅雨明しましたが、その前日のこと。ふと作業の手をふと休めたとたん、どこからともなくクマゼミの声が聞こえてきました。今年初の蝉の声にあっ!となったのですが、その鳴き声に夏を感じるというより、そ […]
【今日の短歌】拒まれて帰るゆうぐれチャック状の傷跡のあるトマトを選ぶ (中沢直人)
拒まれてしまった背景に何があったのか・・・。相手との関係性や、どんな理由でどう拒まれたのか・・・。そこに一切触れられていません。ただ、拒まれるというのは心に深い傷を負います。好意を寄せていたのだとしたらなら […]
【今日の短歌】約束はひとつもなくて日傘をささず帽子をかぶらずに行く炎天下 (黒﨑聡美)
8月も最後ということで、ここらでめっちゃ夏っぽいというか猛暑を感じる一首を。まさに今年の夏はこんな感じだったなぁと思って。 リモートで会話したりとかはあっても、プライベートで人と会う約束なんて […]
【今日の短歌】炭酸が沁み込むように体中弾けるような蟬時雨受く (野村まさこ)
どこからともなく蝉時雨が聞こえてきます。時期や時間帯によってはこれでもかと騒がしかったり、哀愁が漂っていたり。うるさいっ!!って思う時もあるけど、やっぱり蝉の声があっての夏。なければ、炭酸が抜けているような […]