ゆくへなく月にこころのすみすみて果はいかにかならむとすらむ 西行 行く先が定まらないまま月を眺めれば、月光に心の内を隅々まで照らされていくようだ。このまま自分はどうなるのだろうか。 西行法師は […]
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【今日の短歌】いむといひて影にあたらぬ今宵しもわれて月みる名や立ちぬらむ (西行)
いむといひて影にあたらぬ今宵しもわれて月みる名や立ちぬらむ 西行 忌むべきものと言われてその光が当たるのさえも避けようとする今宵だけど、無理をしてでもそんな月を見てみたいと思う。悪名の噂が立たなければいい […]
【今日の短歌】いかばかり嬉しからまし秋の夜の月澄む空に雲なかりせば (西行)
いかばかり嬉しからまし秋の夜の月澄む空に雲なかりせば 西行 どんなにか嬉しいでしょう。秋の夜、月の浮かぶ澄んだ空に雲がなかったのなら 今宵は中秋の名月。例年だと雨だったり雲っていたりすることが […]
【今日の短歌】瀬をはやみ岩にせかかる瀧川のわれても末に逢はむとぞ思ふ (崇徳院)
瀬をはやみ岩にせかかる瀧川のわれても末に逢はむとぞ思ふ 崇徳院 川の瀬の急流が、岩にせき止められて二手に別れながら再びひとつになるように、再びあなたとお逢いしたいと思います。 二手に別れた流 […]
【今日の短歌】花見にと群れつつ人の来るのみぞあたら桜のとがにはありける (西行)
花見にと群れつつ人の来るのみぞあたら桜のとがにはありける 西行 (美しさゆえに) 花見に人が押し寄せてくるのが、桜の罪なところである 「花見にと群れつつ人の来る」ことは、ゆったりと桜を楽しめないという他にも […]