文芸において、書き出しは命と言われるぐらい大切なもの。読者を惹きつける文章を書こうと思うなら書き出しに拘れ。・・・執筆家にとってはもはや常識であるとそこには書かれてありました。
ああ、なるほど・・・そういうものなのか。
とある記事でそれを読んだときは目から鱗だったけど、何か面白そうな本を探すとき、自然と書き出しを読んでから決めていた自分に気づきました。ネット上には文章力に長けた強者たちがいたるところに存在し、知性に溢れた記事を簡単に目にすることができます。彼らは決まって書き出しが優れています。納得です。
だからこうしてblogを書くときは、書き出しにはいつも悩みます。
書くことは、じぶんの心の内を洗い出して整理する行為のひとつ。その一行目がすらすら出てくることは稀であり、時には何時間もパソコンの前で頭を悩ませることもあります。そうして絞り出した書き出しは、自分でも嫌になるぐらいに稚拙。(;^ω^) ・・・これはもうひたすら精進するしかないですね。
掲出歌は「ほそく初雪のこと」とありますが、「ほそく」に心をさらけ出すことへのかすかな戸惑いを感じ取りました。それは、初雪がすぐに溶けてしまうような心許なさとリンクしている気がします。それだけ痛みや覚悟を伴っているのだろうと考えると、箇条書きで書かれたことの重みを感じます。
それはどのようなものなのか。いろいろ想像を掻き立てられて、少しひんやりとした感覚をもたらします。それもまた初雪のようです。