あけぼのすぎ(曙杉)とは、メタセコイアの和名。落葉樹であるこれまで採掘されてきたセコイアやヌマスギだと思われていた植物の化石が、実はそれらとは違う植物だということがわかり、”後の”や”変わった”の意であるMetaをつけてメタセコイアと名付けられました。とうに絶滅したと思われたメタセコイアの木が中国で見つかったことで「生きた化石」とも呼ばれています。

 

米国での繁殖に成功したメタセコイアの挿し木や種子は皇室へと献納されました。植物学者でもある昭和天皇は、まっすぐにすくすく成長していくをメタセコイアを大変好まれたそうです。見出しの御製は、昭和六二年の新年歌会始に披露されたもの。戦後のめざましい復興と経済成長を遂げるわが国を、頼もしく成長するメタセコイアに重ねて称えたものです。

 

メタセコイアはやがて全国各地へと植えられるようになり、秋には美しく紅葉し、私達の目を楽しませてくれるようになりました。

 

滋賀県・メタセコイア並木にて

 

さて、今はワールドカップ真っ只中。ドイツに勝利するなど日本サッカーの成長も著しいですね。昨夜のコスタリカ戦に惜敗してしまいましたが、あけぼのすぎの木がのびるがごとく頑張れニッポン。