なんだか使ってしまうのがもったいないと引き出しにしまい込んで、年月が経って「このまま眠らせておくのもな」とようやく使い始めることってありました。使うのがもったいないと思えたものが、そのころにはなんの躊躇もなくなって少し色褪せてもみえて・・・。シールは主にその代表格だったように思えます。

 

四年間も使われなかった星型のにこにこシール。いざ使い始めたその心情に触れることなく読者に委ねられていますが、自分のそんな経験と重ねておそらくは感傷よりも淡々としていたのではないかと予想しています。

 

 

気持ちの鮮度が高いうちにパパッと使ったほうがいいと気づいてからは、なるべくそちらにシフトするようになった私。とはいえ、本来の気質はたぶん昔と変わっていません。掲出歌の仲田さんもきっと同じタイプのような気がして親近感が湧いたそんな一首。