【今日の短歌】ガソリンの投入口から立ちゆらぐ気化した影を見る真夏日　(黒﨑聡美)

「立ちゆらぐ気化した影」とは、有害物質いわゆるガソリンベーパーと呼ばれるものであり、あのツンとする匂いの正体。排気ガスと同じように、こちらも規制や技術開発によって減らそうとする動きが強まっていくんじゃないかと思います。

私自身はセルフのガソリンスタンドにちょっと苦手意識があり、よほどのことがない限り行かないので、立ちゆらぐ気化した影を目にすることも少ないんですけどね。

窓も拭いてくれて、灰皿も掃除してくれて、ブレーキンプの点検までしてくれちゃうのが日本のガソリンスタンドで、セルフのガソリンスタンドといえば海外。そんなイメージだったのが、今やもうどこもかしこもセルフセルフセルフ。ガソリンスタンの数自体も減ってしまい、同級生のご家族がやっていて行きつけだった店をはじめ、周囲の店はどんどん営業廃止してしまいました。

そういえば昔、いつも通りに満タンに入れてもらったところ、半値とまではいかないまでも格段に安く請求されたことがりました。そんな馬鹿なと思って「満タンってお願いしたんですけど」と言ってみたのですが、「満タンです」との返事。そこでエンジンをかけてみたところ、案の定ガソリンメーターは満タンにはほど遠い位置までしかあがらず。結局もう一度給油し直してもらったのですが、そんなことも思い出します。今って、ロシア情勢の影響もあってガソリン代がべらぼうに高いですね。