私にとって、山茶花(サザンカ)はそこらじゅうで目にするとても身近で馴染み深い存在です。ご近所には山茶花の垣根のお宅がたくさんあるし、散歩がてらにたまに行く河川敷にも自生しています。道すがら花びらを何度も踏んでいたはずなのに、そのことに大して目を向けることも、自覚することもなく過ごしてきたんだな、私は。そんなことを思います。ポトッと花ごと落ちる椿と違って、山茶花は一枚一枚パラパラと散らばっていくから余計に踏まれやすいですね。雨に濡れて地面にベタッとなっていれば尚のこと。
元々、中国ではツバキのことを「山茶花」と表しており、ツバキに似たサザンカと混同されて日本に伝えられました。そのため日本では、山茶花=サザンカと読むのが一般的ですが、中国ではサザンカのことは「茶梅」と表します。モノクロの冬に彩りを添えてくれる花。条件が良かったのか、今年は花付きが良いところが多いような気がします。
花言葉は「ひたむきさ」「困難に打ち勝つ」