ミモザのふわっとしたフォルムや明るい黄色は、柔らかく場を和ませる雰囲気を連想させます。例えば、ちょっとしたユーモアや優しい言葉を添えて、緊張をほぐしてくれる人の存在が感じられます。
昨今、世界的にも日本国内でも重苦しい話題が増えており、気が滅入ることが多いように
感じます。そんな中で、歴史を変えた偉人のような力強さと、ミモザのような柔らかな明るさで空気をガラッと変えてくれる人がいてくれたなら。そんな「ミモザ的な存在」がいてくれたら、どんなに心強いだろうと感じます。
ミモザは「国際女性デー」の象徴でもあり、「沈黙」は女性が歴史的に強いられてきたものでもあります。意見を言いづらかったり、声を上げても届かなかったり。今も世界的に女性の権利や立場には課題がありますが、「沈黙=閉じ込められたもの」ではなく、「蓋を開ければ広がるもの」と捉えると、前向きな可能性を感じます。
女性たちの言葉や感情が抑圧から解放され、ミモザのように希望として広がるなら。沈黙がただ押し殺されたものではなく、「明るい箱」として外にあふれ出るのなら、世の中はきっと明るくなるのではないでしょうか。
ミモザは春の訪れを告げる花であり、空気を和らげるだけでなく、「先の希望」を感じさせる力も持っています。今の世の中には、そんなふうに場の雰囲気を軽やかにしてくれる人や出来事が、もっと必要なのかもしれません。
私はどちらかというと、軽やかな明るさよりも、深い部分に触れる話が好きで、時にはその深さが暗い部分を引き出してしまうことがあります。なので、空気を明るく変えられる人への憧れは強く、どこかその力を自分も持ちたいとも思っています。