「はるかな」は距離や時間の遠さを連想させ、「針葉樹林」は深く静かな森のイメージ、そして「翳り」はその森が放つ影、あるいは内面に射す不穏や沈鬱の気配。「前髪に」「縦に」と畳みかけることで、日常の延長ではなく、 […]
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【今日の短歌】沈黙はときに明るい箱となり蓋を開ければ枝垂れるミモザ(服部真里子)
ミモザのふわっとしたフォルムや明るい黄色は、柔らかく場を和ませる雰囲気を連想させます。例えば、ちょっとしたユーモアや優しい言葉を添えて、緊張をほぐしてくれる人の存在が感じられます。 昨今、世界 […]
【今日の短歌】なにげなく摑んだ指に冷たくて手すりを夏の骨と思えり (服部真里子)
夏という季節の中で、何気なく掴んだ手すりの冷たさにハッとさせられたのでしょうか。その違和感を「骨」と形容することで、暑い季節にこそ強く感じられるこの違和感が際立ち、無機質で冷たい「骨」とのギャ […]
【今日の短歌】片恋よ 春の愁いの一日をティッシュペーパーほぐして過ごす (服部真里子)
ティッシュペーパーをほぐしながら片恋よ・・・というよりは、花粉で鼻がグュショグシュでなんですけど。春は、とかくティッシュペーパーと大親友になりがちです。マブダチですわ。それでも一時よりは少し落ち着いてきたか […]