【ナマモノ】

柔らかなものから朽ちてうかぶのは骨格となるのちの葉のスジ

掘り出せば「ここにいるよ」と示されてそこから流れ出たのは刹那

くり抜けて形あるもの  ケモノらが出迎えている滅びゆくもの

未来世にとっておきたい一声はナマモノである  ならば逆算

残るにはどれか失うことらしい  どれかひとつの選択をせよ

 

 

 

 

「ナマモノ」という言葉から、何を思い浮かべるでしょうか。

 

鮮度。
傷みやすさ。
保存の難しさ。

 

つまり、ナマモノは「残す」ということとは、どこか相性の悪いものです。けれど、残したいと思うものほど、いつまでもそのままではいてくれません。

 

柔らかなものは朽ちていき、時間は流れ、形は変わっていきます。それでも、何かは残ります。骨格だったり、形だったり、声だったり。

 

では、何をどうやって残すのか。そして、そのために何を失うのか。【ナマモノ】は、そんな「残るもの」と「失われるもの」の境目から生まれた連作です。

 

そして、今回のnoteでは、五つの連なりを追いながら、この連作の中で「残る」という言葉がどのように姿を変えていくのかを見ていきます。もし良かったらご覧ください。