今年は雨が少なくてなくとなく紫陽花を見に行く気分になれなかったのですが、それでもと遠州の森町まで行ってきました。「森の石松」で有名な遠州・森町は、お寺や神社が数多くあり「遠州の小京都」と呼ばれています。

あじさい寺 極楽寺

森町には何度か訪れたことがあるものの、こちらのお寺には初めてお邪魔しました。あじさい寺と呼ばれている極楽寺です。

 

「極楽へ行く人の乗る紫の雲の色なるあじさいの花」行其

 

二俣城から移設された「石ずりの戸」「絵馬天井」などを拝観することができます。もともと「石ずりの戸」は、徳川家康の長男・松平信康が切腹した二俣城の「松の間」にありました。尚、本堂の中は撮影禁止のため写真はありません。

 

松平信康は、武田軍と内通しているのではないかと織田信長に疑いをかけられ切腹させられてしまうのですが、家康の家臣である酒井忠次が説明を求められたとき信康を弁護するものではなかったのも一因だとされています。それ以降、家康からの信頼を失った酒井忠次は徳川家の中で立場が悪くなってしまった・・・というのを本でも読んだばかり。

 

なので、目の前の石ずりの戸はまさにその切腹の場に立ち会っていたんだなと思うと、なんだか不思議な気がしました。

 

酒井忠次公といえば、わが地元である吉田城の藩主でもあったお方。大河にもちらっと登場しています。

 

園内には、50種類以上13000株の紫陽花が咲き誇っています。 お寺にある紫陽花って、情緒があって好きなんです。

 

駐車場にあったヤマモモ。

赤くて美味しそうだけど、紫っぽくならないと渋くて食べられないとスタッフさんが教えてくれました。「写真を撮られていく方が結構いるけど珍しいんですかねぇ」なんて不思議がっていました。(笑)

ききょう寺 香勝寺

日本三大ききょう寺のひとつ。こちらも初めて訪れました。戦国武将・武藤形部の菩提寺です。恋愛成就の御利益があるとされるお寺です。

撫で石

 

なぜか風鈴。それぞれ願い事が書かれていました。外は暑かったですが、涼しげな風鈴の音がずっと響いていて癒されました。

 

 

 

桔梗って、よく茶室に生けられているイメージがあります。そういう凜とした空間がとてもよく似合う花。

 

至福の鐘

 

布袋尊

 

 

ここでしか食べられない「ききょうアイス」

桔梗の根っこの粉末が混ぜてあるんだそうです。なんていうか、ねっとりとした食感。癖になりそうな感じ。美味でした。