第65回角川短歌賞応募作品「引力」 「天才凡人8周年記念ワンマン大感謝祭2019 」に参戦したときのことを詠んだものです。 ※天才凡人について詳しい情報はこちら あれから3年が経ち、彼らは今日 […]
「2022年」の記事一覧(2 / 8ページ目)
【今日の短歌】春を練りシナモンロールに焼き上げる仕方ないことを仕方なく思う (九螺ささら)
この短歌で思い浮かぶのは、小林聡美さん主演の映画「かもめ食堂」の主人公・サチエさん。シナモンロールといえば「かもめ食堂」 かもめ食堂は、フィンランドのヘルシンキで食堂を開ているサチエやサチエを […]
【今日の短歌】かたりあひて尽し丶人は先立ちぬ今より後の世をいかにせむ (山県有朋)
かたりあひて尽し丶人は先立ちぬ今より後の世をいかにせむ 山県有朋 共に語り合い(国のために)尽くしてきた人は先立ってしまった 。これより先(我が国を)いかようにすればよいのだろうか。 安倍元総 […]
【今日の短歌】 逢うことは雲居はるかになる神の音に聞きつつ恋ひわたるかな (紀貫之)
昨日は、七十二候の中では秋分の初候にあたる秋分の日。初候から5日間は「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」、すなわち暦の上では雷が収まってくる頃だと言われていますが、昨日は地元の愛知県は線状降水帯が発 […]
【今日の短歌】いかばかり嬉しからまし秋の夜の月澄む空に雲なかりせば (西行)
いかばかり嬉しからまし秋の夜の月澄む空に雲なかりせば 西行 どんなにか嬉しいでしょう。秋の夜、月の浮かぶ澄んだ空に雲がなかったのなら 今宵は中秋の名月。例年だと雨だったり雲っていたりすることが […]
【今日の短歌】菊の花若ゆばかりに袖ふれて花のあるじに千代はゆずらむ (紫式部)
本日は重陽の節句。重陽の節句の前日に菊の花に綿をかぶせ、その翌日に菊の香りの含んだ夜露を染み込ませた綿で顔や肌を拭って長寿を願う風習があります。一説によれば、たくさんのキクが自生する中国のとある村がとても長 […]
【今日の短歌】ぬばたまの黒髪変かはり白髪(しらけ)ても痛き恋には逢ふ時ありけり (沙弥満誓)
ぬばたまの黒髪変はり白髪(しらけ)ても痛き恋には逢ふ時ありけり 沙弥満誓 黒髪に変わって白髪の生えるそんな歳になっても、痛みを伴うような切ない恋に出会ってしまうものなのですね 沙弥満誓は、大伴 […]
【今日の短歌】九月のしぐれの雨の山霧のいぶせき我が胸誰を見ばやまむ (作者不詳)
九月(ながつき)のしぐれの雨の山霧のいぶせき我が胸誰を見ばやまむ 作者不詳 9月の時雨の雨で山が霧がかったように気が晴れない私の胸の内は、いったい誰を見たら晴れるのでしょうか 台風の影響もあっ […]
【今日の短歌】世の中に麻は跡なくなりにけり心のままの蓬のみして (北条泰時)
すべての人間は“善”として生まれ、“悪”は後天的なものであるというのが孟子の性善説。人間は未熟で弱い生き物というのが根底にあり、だからこそ“悪”に走らぬよう正す努力を怠ってはならないという性悪説を唱えたのか […]
【今日の短歌】こもごもに郁子(むべ)と通草(あけび)をとり食みて郁子がよしちふこの子があはれ (北原白秋)
「むべなるかな」の郁子(むべ)は、不老長寿の実として縁起がいいとされています。かの天智天皇が近江へ行幸された際に、地元の老夫婦に長生きの秘訣を訊ねたところ「これを食べているからでございます」と差し出されたア […]