本日は、与謝野晶子の命日(白櫻忌)。毎年、大阪府堺市にある覚応寺で法要が行われます。かつての覚応寺住職・河野鉄南が、晶子と後の伴侶となる与謝野鉄幹と引き合わせました。晶子にとって鉄南は、与謝野鉄幹と出会う前 […]
「2022年」の記事一覧(5 / 8ページ目)
【百人一首】陸奥(みちのく)の恋
もぢずり(文知摺)とは、石の上に布をあててその上から忍草の汁を擦りつける染めの手法のことをいいます。現在の福島県信夫地方で行われていました。 一説によれば光源氏のモデルともいわれる中納言・源融 […]
【源氏物語】光源氏と末摘花
本日は、紅花が咲き初める「紅花栄(べにばなさかう)」 外のみに見つつ恋ひなむ紅の末摘花の色に出でずとも 詠み人知らず 遠くから眺めてお慕いしましょう。末摘花のように色に出ることはなくとも。 […]
【今日の短歌】南極に宇宙に渋谷駅前にわたしはきみをひとりにしない (岡本真帆)
「南極」はタロジロをはじめ南極観測隊に同行した南極観測樺太犬、「宇宙」は初代のライカを筆頭とする宇宙犬、「渋谷駅前」は忠犬ハチ公。 南極観測樺太犬や宇宙犬に至っては、人間の都合で駆り出されて危 […]
【今日の短歌】玉に貫く楝(あふち)を宅に植ゑたらば山霍公鳥離れず来むかも (大伴書持)
玉に貫く楝(あふち)を宅に植ゑたらば山霍公鳥離れず来むかも 大伴書持 薬玉にする楝(あふち)を庭に植えたならば、ほととぎすはこの地を離れることもなくやって来るのだろうか 楝(あふち)とは栴檀( […]
【今日の短歌】ショッピングモールの中の駄菓子屋は親切な郷愁でおなじみ (松木秀)
デックス東京ビーチにある台場一丁目商店街にて。 最近では駄菓子屋さんも少なくって、駄菓子といえばショッピングモールとかの一角にコーナーが設けられているのをたまに見かけます。 先日立ち寄った台場 […]
【今日の短歌】茶にまさる物なしといふは我ならず声そろへ言ふわが舌わが喉 (窪田空穂)
緑茶をこよなく愛する歌人といえば窪田空穂。私はというと、ティータイムにいろんな茶葉やフレーバーを試すのが最近のマイブーム。なので真逆といえばそうなのですが、もちろん緑茶も大好きです。 上手に入 […]
【今日の短歌】つくづくと春のながめの寂しきはしのぶに伝ふ軒の玉水 (大僧正行慶)
新緑のまぶしさに心躍らせているはずが、早くも梅雨の走りかというようなぐずついた天気が続いています。ただ、月形半平太の台詞「春雨じゃ濡れて行こう」にあるように、春の雨はしとしとと柔らかいです。雨ならば春に降る […]
【今日の短歌】しのびよる闇に背を向けかき混ぜたメンコの極彩色こそ未来 (笹公人)
「Always三丁目の夕日」出てくるあのノスタルジー。「クレヨンしんちゃん モーレツオトナ帝国の逆襲」に出てくる敵役・イエスタディ・ワンスモアが理想とする昭和感万歳のレトロな世界観。「しのびよる闇」とは、夕 […]
【今日の短歌】いかにせむ都の春も惜しけれどなれし東の花やちるらん (熊野御前)
平清盛の三男・平宗盛に見初められ愛妾となった熊野御前。 「老いぬればさらぬ別れのありといへばいよいよ見まくほしき君かな」 と、古事までも思い出での、涙ながら書き留む。 「老いぬればさらぬ別れのありといへばい […]