年の瀬は忙しないので、前もってコツコツと準備を進めていたものの、やっぱりなんだか慌ただしい大晦日。今年も残すところあと僅かとなりましたね。皆さまにとって2023年はどんな一年でしたでしょうか? […]
「2023年」の記事一覧
【今日の短歌】柚子の実の皮をしむきて歯にかみぬさみしき心やらはむがため (石黒清介)
あったかい鍋物には欠かせない柚子胡椒。食べたくなるのは柚子大根。飲みたくなるのはホット柚子ドリンク。お店にあるのもは何かと柚子味を選びがち。自他ともに認める大の柚子好きの私。ありがたいことに、今年はたくさん […]
【今日の短歌】 茶碗など黙って洗う涙とはたまれば自然におちる液体 (畑 彩子)
このシチュエーションに至るまでの境遇は知る由もないけど、悔しい思いをしたり、何らかの理不尽な目に遭ったのでしょうね。自分も同じように涙を堪えきれなかったことがあったから痛いほど共感できます。勤務中ならなおさ […]
【今日の短歌】大銀杏ひと葉動かず秋雲の晴れたる下に黄なるしづけさ (金子薫園)
日差しに照らされた黄金色が、スカイブルーによく映えます。 昨日はなぜか風が強くて、街路樹の銀杏の葉がそこかしこで渦を巻いていました。木下龍也氏の「つむじ風、ここにあります」を思い出して、今、つ […]
【今日の短歌】秋くれて深き紅葉は山ひめのそめける色のかざりなりけり (藤原定家)
秋くれて深き紅葉は山ひめのそめける色のかざりなりけり 藤原定家 「山ひめ」というのは「竜田姫」のこと。紅葉が美しく色づくのは山の神である竜田姫が色を染めているから。 竜田姫たむくる神のあらばこそ秋の木の葉の […]
【今日の短歌】柿の皮剥きてしまへば茶を入れぬ夜の長きこそうれしかりけれ (島木赤彦)
朝起きればまだ辺りは暗くて、17時を過ぎればもう日が暮れだして、すっかり日が短くなってきました。 我が地元は「次郎柿」の名産地だけあって、誰だったか「柿は買うものじゃなく貰うもの」と冗談めいて […]
【今日の短歌】やどりせし人のかたみか藤袴わすられがたき香ににほいつつ (紀貫之)
やどりせし人のかたみか藤袴わすられがたき香ににほいつつ 紀貫之 我が家に泊まっていった人の形見かとも思う。藤袴の忘れがたい香りが漂っていれば。 秋の七草のひとつである藤袴。藤袴あるところにアサ […]