心が虚脱した状態のことを、ロシア語で「トスカ」と呼ぶらしい。小説家であり翻訳家でもあった二葉亭四迷は、ロシアの小説家であるマクシム・ゴーリキー原作「トスカ」を「ふさぎの虫」と訳したという。 誰 […]
「2023年」の記事一覧(2 / 7ページ目)
【今日の短歌】裏山の径をのぼりて木犀の香を嗅ぐころぞ秋はれわたる (斎藤茂吉)
秋風に乗って漂ってくる甘く芳醇な香り。今年もそんな金木犀の季節となりました。大好きな金木犀。秋といえばの金木犀。大抵は季節を感じるというとまず目からだけど、香りからというのは金木犀ならでは。銀木犀の香りも大 […]
【今日の短歌】秋日ざし明るき町のこころよし何れの路に曲りて行かむ (窪田空穂)
秋日ざし明るき町のこころよし何れの路に曲りて行かむ (窪田空穂) 気温差が激しいのは相変わらずですが、清々しい青空が広がって気持ちがいいです。今日はいつもとは少し違うことをしてみようか。そんな […]
【今日の短歌】秋風にたなびく雲のたえ間より漏れ出づる月の影のさやけさ (左京大夫顕輔)
中秋の名月ですね。 夕方に少し雲行きが怪しくなりかけたけど、少し時間が経てば煌々と輝いた満月が顔を覗かせてくれました。そして、わずかに雲が浮かぶ夜空にくっきりとした輪郭をしていた月がいつの間に […]
【今日の短歌】葛の花踏みしだかれて色あたらしこの山道を行きし人あり (釈迢空)
お試しで。今の時期ならではの葛の花サイダーを仕込んでみた。いい感じの色になってきている。上手く炭酸になっていますように。 pic.twitter.com/EvXgzVK9ac — 朝倉冴希 (@dassan […]
【今日の短歌】どこまでが空かと思い結局は地上スレスレまで空である (奥村晃作)
どこまでが空かなんて意識することはそうなかったけど、確かに!と思わず頷いてしまう一首。奥村氏といえば、ひねりのないそのまんま詠む「徒言歌(ただこと歌)」の第一人者。言われてみればの気づきを与えてくれる独特の […]
【今日の短歌】新しき黒もて黒を塗りつぶす分厚くわれの壁となるまで (大西民子)
生きていれば大なり小なり壁に直面するものだけど、授けられたものが平等でもなければ、理不尽に立ちはだかることだってあり、その度に完膚なきまでに“われの壁”として受け入れるのはとても難しいことです。   […]