“小さなからだの哲学者”こと中島芭旺くんという、当時10歳の男の子が書いた本です。
学校にはいかないという決断を自ら下し、おもしろいと思った本の著者の講演会に1人で出かけているという芭旺くん。
この著書も、9歳のときに母親のfacebookのアカウントを勝手に使って「本を出したい」と出版社の編集者に持ち掛けたのがキッカケなのだとか。行動力のすごさに驚かされます。
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amazonのレビューを読んでみると賛否両論。意見が真っ二つに分かれている印象でした。否定的な意見をまとめると、子供らしくない、学校へ行くべきだ子供をダシにして儲けようとするなといった感じでしょうか。
個人的な意見としては、芭旺くんは芭旺くんでちゃんと生きていけるから周りがとやかく言う必要なんて全くナシ!!・・・です。
学校に通っているかとかそんなこと関係なく、大事なのは自分の手で人生を切り開いていけるかどうかということなんじゃないかな。芭旺くんにはそれだけの能力が備わってるんだからいいんですよ、それで。ちゃんと稼いで生きていけるんだったらそれで何も問題ないわけですからね。
だって、これだけの行動力があって、自分をちゃんと持っていて表現する力を持っているんだよ?何にも言うことないでしよ?!
どうにだって生きていけますよ、こういう子は。
著書にこんな言葉があります。
勇気を出した人に世界は優しいし、勇気を出した人の世界は広がる
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さて、そんな芭旺くんのこの著書。子供ならではの視点で大人の矛盾点をするどく突いたり、“小さなからだの哲学者”というだけあって、大人顔負けの哲学的な言葉が並んでいたりするわけですが、読んでいくといくつかのキーワードが頭に浮かびました。
自分を生きる。今を生きる。正直に生きる。感謝して生きる・・・などなど。
これが芭旺くんの生き様であり、こういうことを素直に体現できているところに芭旺くんのすごさがあるんだなと、そんなことを思いながら読みました。
自分がどうなりたくて、そのために何が必要で、何をすればいいのかをちゃんとわかって行動を起こしているんだから大したもんです。
ちゃんと自分を生きたい、生きなければと強く思いました。