梅雨も明けきらないうちに、一気に夏が来たかのようです。梅雨入りの頃からすでに35度近い日もあり、この先、本格的な猛暑がどうなることやら……と、思わず先を案じてしまいます。 ご近所の庭ではノウゼ […]
「2025年6月」の記事一覧
【今日の短歌】誰もかくあらまほしけれこの花のいはぬに人のなほもめづらん(樋口一葉)
一葉自身が明言していないため断定はできませんが、「この花」とは「くちなしの花」を念頭に置いて詠んだ可能性は極めて高いと考えられます。真っ白な花弁と、甘くて強い芳香が特徴で、梅雨から初夏にかけての今の時期に花 […]
【今日の短歌】紫陽花の花は水面に映れるやモーリス・ドニの「花飾りの船」(小林幸子)
モーリス・ドニといえば、象徴主義でナビ派の代表格であり、写実主義(リアリズム)とは真逆。「絵画とは平面を調和された色彩で覆うことにほかならない」という、明確な芸術観を持っていました。「花飾りの […]
【自作連歌】駅前旅館
駅前旅館 東西線7番出口すぐ脇に白地に黒く駅前旅館 踏み入ればあまたの靴と階段にオブジェのように並ぶスリッパ もてなしは女将ひとりがやるらしく僅かながらに息は乱れて ひと癖もふた癖もある内装は […]