めちゃめちゃに空が晴れてる たった今爆発すればいいのに全部 加藤千恵

加藤千恵著・ハッピーアイスクリームより

 

心の底からそう思ったとしても、現実にそうなって欲しいわけじゃないんだよね。複雑な心理だけどそういうものでしょ?だって、本当に爆発したら・・・ねぇ。

 

「爆発すればいい」とスパッと言い切ってしまう躊躇いのない潔さ。どうにでもなってしまえという投げやりな気持ちになることは誰にだってあることだし、そのときの率直な想いを詠んだものだから表現としては正解なのだと思います。

 

では、リアルに現実として彼女の身に起こるとしたら果たしてどうなのか? どんな反応をするのだろう・・・。ちょっとした好奇心。

 

これも、リアルに起こって欲しいわけじゃない・・・妄想(バーチャル)の中でしか許されないちょっぴり過激でイジワルな願望。

 

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バーチャルとリアルといえば、その違いをまざまざと実感したこんなエピソードがあります。

 

昔、少しだけ株をやっていたことがあります。ちょうど個人投資家ブームの時で、最初はリアルな相場の株価をそのままシュミレーションできるサイトがあったんです。それで、友人に誘われてやってみたのが最初でした。

 

チャートやローソク足の見方なんてざっくりとしかわからず、なんとなくの勘で売り買いしていたのですが、結構な額を儲けることができました。あくまでもシュミレーションですが。

 

そんな時、某銘柄が毎日のようにダダ下がりしていて「これそろそろ買い?」「いやいやまだ下がるって」こんなやりとりを繰り返していて、ある日「底値が来たっ!!」と買いを入れたんです。

 

そしたらそれが見事的中して、そこからは面白いように爆上げ。それが決定打でしたね。リアルな相場の株価で売買していたので当時の自分たちは簡単に思ってしまったんです。

「これ、リアルでもいけるんじゃない?」

 

しかし、バーチャルとリアルではやはり勝手が違います。なぜなら、必ずしも自分の思うタイミングで売り買いができるわけでなく、そのちょっとした隙にも相場は目まぐるしく変動しているからです。当時はそんなことすらもわかっていませんでした。

 

それでもビキナーズラックもあってか、ストップ高も何度か経験しそこそこ調子は良かったんです。

 

でも、世の中何があるかわかりません。ある日を境に日経平均が急激にダダ下がりして、モロに煽りを受けました。あの「ライブドア事件」です。やってくれたな、ホリエモン(笑)

 

そこからはもう、やることなすことすべて裏目裏目。相場の厳しさを知ることになります。いわゆる仕手株に手を出し、まんまと「ふるい落とし」にかかったりとかね。今となってはそんな銘柄に絶対に手出しできませんがあの時はホントに無謀で怖いもの知らずでした。