もうずっとずっと昔のことです。

 

電車に乗っていたら、とある駅のホームでそこにいるはずのない人物が歩いているのを見かけました。いないはずのその人にあまりにも似ていたので、思わずガン見し目で追いまた。が、ほんの一瞬のことだったので、あれが本人だったのかどうか未だにわかりません。いや、ほぼ間違いなく他人の空似だったのでしょうけどね。

 

シチュエーションは異なりますが、短歌はそのときのことをイメージして詠んだものです。

 

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その人は昔から、勉強も運動もよくできてよくモテる人でした。中学の卒業式には一緒に写真を撮ってもらっる女子が何人かいて、友達から「今いかないと後悔するよ!!!」とさんざん促されて、同じようにツーショット写真を撮ってもらいました。

 

友達が持っていたカメラで撮ってもらったその写真はというと、結果的に撮れていなかったとのことで幻となりました。マジですか・・・・。あんなにガチガチになって緊張したのに・・・。でも、あのときにちらっと見上げた彼の横顔ははっきりと見えなかったけど、輪郭とか角度とか光の加減とか鮮明に覚えています。

 

逆光で写しそびれた横顔がどのシーンより強烈となる  朝倉冴希

 

 

これがそのときのことを詠んだものです。

 

 

授業中、あまりに無反応な生徒達にしびれを切らした担任の先生。「ウンとかスンとか言いなさい!!」と怒ったところ、クールキャラだった彼がすかさず「スンッ!!」と言って大受けしたっけ。(笑) 噂では、仕事の関係で海外に行ったとかなんとか・・・その噂も本当のところはわかりません。