完全防寒でバルコニーに出て粘った結果、なんとか見ることができたふたご座流星群。

 

絵に描いたように綺麗に流れていく映像は何度も見たことあるけど、実際に目にしたことがある流星は「流れる」というよりも光った何かがものすごい速さでコロンと堕ちていく・・・そんな感覚が自分の中にあります。昨夜見た流星もまたそうでした。

 

そんな流星の動きを見て、確かこんな短歌があったなぁと重ねたのが駅員さんの白い手袋。あっという間に「堕ちて」消えてしまった流れ星とは違って、あの前方後方指す白い手袋の動きは似ているようで似てはいないのかも・・・。

 

・・・と思ったけど、あの滑らかな動きはやっぱり似ているとも思ったりして。

 

 

学生時代は毎日のように名古屋の地下鉄を利用していた私。そういえば駅員さんの白い手袋がやたら目立っていたなぁとか、ギュウギュウの車内へ無理に乗り込もうとする乗客に「次の電車をご利用くださ~い!!」と制していた駅員さんの姿だとか。あのときの地下鉄の情景が浮かんでくる一首。

 

「流星のようだ」という比喩なんだけど、それを安易な直喩にしないで最も効果的な「白き流星をともす」で表現しているところが巧みですよね。