同じく私も、あまりガサッと開けるタイプではありません。ポテトチップスだけではなく、何かの袋を開けるときはなんとなく最小限に抑えがちです。今では便利な道具もあるし、袋の閉じ方のライフハックがあるのも知ってるけど、なんかおおびらに開けることに罪悪感とまではいかないまでも若干の気まずさみたいなものがあります。大きく開けることで生じる無防備な感覚だとか、何かを露わにすることへのためらいみたいなそんな感覚。あまり深く考えてなかったけど、心理学的に何らかの潜在意識が働いているのかもしれません。

 

正反対に大胆に開ける人もいれば、袋の開け方ひとつとってみても個性が出るようです。カルビーの公式サイトによると、「開け口」より縦に裂いて開ける方法がお勧めなんだとか。

 

手の甲にやがて塩は乗りたり」の「塩は乗りたり」に、塩がただ自然に手の甲に付着するという受動的な動作ではなく、あたかも塩が意図的にそこに落ち着く場所を見つけ、じわりと「乗った」かのような印象を与えます。

 

袋からチップスを取り出ポテトチップスを食べる際の何気ない動作であり、袋を少しだけしか開けなかったために手の甲にも塩がついてしまうというのはありがちなこと。けれど、注意深く観察しないと見逃しがちな視点でもあります。