8月も最後ということで、ここらでめっちゃ夏っぽいというか猛暑を感じる一首を。まさに今年の夏はこんな感じだったなぁと思って。 リモートで会話したりとかはあっても、プライベートで人と会う約束なんて […]
「2020年」の記事一覧(6 / 21ページ目)
【今日の短歌】拒まれて帰るゆうぐれチャック状の傷跡のあるトマトを選ぶ (中沢直人)
拒まれてしまった背景に何があったのか・・・。相手との関係性や、どんな理由でどう拒まれたのか・・・。そこに一切触れられていません。ただ、拒まれるというのは心に深い傷を負います。好意を寄せていたのだとしたらなら […]
【今日の短歌】街あかりのなかに薄れしさそり座の心臓の赤い熱帯夜です (杉崎恒夫)
最近の日課は、バルコニーに出て星空を眺めること。晴れていることが多いし、何より涼しくて心地いいので。雲にかかった月の光が虹がかって凄く綺麗で、綺麗だなぁと眺めていたらそのうち雲が消えてきて・・・。月の下には […]
【今日の短歌】いちはやく秋だと気づき手術台のような坂道ひとりでくだる (江戸雪)
生きるとはゆるされること梔子くちなしの枯れゆくようにわれは病みたり 江戸雪 手術日までの時間は長くも短くも感じました。あと何日・・・と指折り数えながら、季節の移り変わりを肌で感じて。私も同じよ […]
上達には“地図”が必要という話
貪欲に何かを吸収しようと意識高い系モードの時があれば、仕事以外は頭を使いたくな~いとぐうだらモードの時があります。連日の暑さのせいもあってか、ぐうだらモード真っ只中の冴希です。お久しぶりです。 […]
【今日の短歌】わが胸にぶつかりざまにJeとないた蝉はだれかのたましいかしら (杉崎恒夫)
相も変わらず、蝉時雨が賑やかだった今日。中でも声のデカさが際立ったミンミンゼミがいて、俺の魂の叫びを聞け~!!とばかりに 激しく主張していたんです。 で、たぶんどこかに飛んでいったのだと思うん […]
【今日の短歌】甲虫の肢(あし)内側に折るように眼鏡を畳むきょうの終わりは (小島なお)
寝る直前までかけていた眼鏡を外し、ゆっくり畳んでサイドテーブルに置く・・・。お決まりのナイトルーティーン。そのとき、その日のことが総括となって蘇ってきます。意識的なものでふんわりと・・・。掲出歌を知ってから […]
【今日の短歌】炭酸が沁み込むように体中弾けるような蟬時雨受く (野村まさこ)
どこからともなく蝉時雨が聞こえてきます。時期や時間帯によってはこれでもかと騒がしかったり、哀愁が漂っていたり。うるさいっ!!って思う時もあるけど、やっぱり蝉の声があっての夏。なければ、炭酸が抜けているような […]
残暑見舞い申し上げます
五木寛之氏の著書「生きるヒント」にこんなことが書かれてありました。とあるアサガオの研究結果に感銘を受けたという話なのですが、どうやらアサガオが花を咲かせるには朝の光を受けるだけでは不十分らしいのです。夜の冷 […]
【今日の短歌】遠くその夜に触れたい一通のメールで君の画面を灯す (近江 瞬)
まず最初に「遠く」がきて、「その夜に触れたい」とあるんですよね。ソーシャルディスタンスのご時世だからこそ「遠く」「触れたい」が、心に強く響きます。 短歌としては「触れられない」「会えない」こと […]