冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ 清原深養父 冬なのに空から花びらが散ってくるではないか。空の向こうは春なのだろうか。 東京では昨日から雪が降っているようですが、今日はこ […]
「2021年1月」の記事一覧
【今日の短歌】音だけがもう春の雨パジャマからいったんぜんぶぬいできがえる (上澄眠)
今朝、アイロン掛けをしながら、雨音に耳を傾けていました。アイロン掛け自体はそんなに好きなわけじゃないけど、シュワシュワという音と、立ち込めるほわっとした蒸気は好きです。シュワシュワに溶け込む雨音が、今日はな […]
【今日の短歌】山水に萌えいづる青は早くして蕗の花いくつか立ちあがり咲く (土屋文明)
大寒(1/20)の日から2/3にかけての期間を、七十候では「欸冬華 (ふきのはなさく)」といい、蕗の薹が顔を出し始める時期だとされています。畑の際に蕗が毎年生えてくるスポットがあって、どうかなと思ってちらっ […]
【今日の短歌】黒き鞭とすれちがひたり女人(をんなびと)の髪毛でありて顔さへ見ざりし (森岡貞香)
この地方は「三河のからっ風」といって、冬は風が強いことで有名なんです。雪が滅多に降らない代わりに、この風が吹くことで体感温度はそれなりに寒かったりします。例年に比べて今年はやけに穏やかだけど、今日はビュンビ […]
【今日の短歌】しびれるまで冬の真水にさらしおく十指につかむこの先のこと (後藤由紀恵)
時代はめまぐるしく変わり、どれだけ予測したって、先のことなんて本当にわからない・・・。コロナ過になって、その思いは一層は強くなりました。 頑張れば変えられることもあるれけど、どうしようもないこ […]
【今日の短歌】体重をかけながら刃を圧してゆく受け入れられて息の漏れたり (駒田晶子)
最近だと、正月用のお餅を切っている時ね。もう何十年と使っている年代物の餅つき機があって、我が家の餅といえばそれでついた餅なんです。毎年、母がやってくれている恒例行事。その母が、年末に肩を骨折というアクシデン […]