最近だと、正月用のお餅を切っている時ね。もう何十年と使っている年代物の餅つき機があって、我が家の餅といえばそれでついた餅なんです。毎年、母がやってくれている恒例行事。その母が、年末に肩を骨折というアクシデントに見舞われたため、今年は父と私でやりました。
餅って、早すぎるとベタついて切りにくいし、放置しすぎるとなかなか切れないし。タイミングがあるんですよね。
体重をかけて刃を圧していって、ふっと受け入れられて軽くなる瞬間。そのときに息が漏れる感覚。カボチャとかさつまいもとか硬いものを切っている時、体重をかけながらふっと刃がすんなり入っていくときに、「その通りだなぁ」と思い浮かんだりする一首。餅を切りながらね、やっぱりこの一首が思い浮かんできました。
一見すれば、先述したように台所などで硬い何かを切っている情景。そう思って疑いもしなかったけど、この記事を書いているうちにそうとは限らないよな・・・って。刃を受け入れているそれは、柔らかな人体なのかもしれないという、サスペンス要素の入った妄想がね。こう・・・今、頭の中を巡っています。