すべての人間は“善”として生まれ、“悪”は後天的なものであるというのが孟子の性善説。人間は未熟で弱い生き物というのが根底にあり、だからこそ“悪”に走らぬよう正す努力を怠ってはならないという性悪説を唱えたのか […]
「2022年8月」の記事一覧
【今日の短歌】こもごもに郁子(むべ)と通草(あけび)をとり食みて郁子がよしちふこの子があはれ (北原白秋)
「むべなるかな」の郁子(むべ)は、不老長寿の実として縁起がいいとされています。かの天智天皇が近江へ行幸された際に、地元の老夫婦に長生きの秘訣を訊ねたところ「これを食べているからでございます」と差し出されたア […]
【今日の短歌】ふと見れば大文字の火ははかなげに映りてありき君が瞳に (吉井勇)
もう何十年も前になりますが、一度だけ京都にて五山送り火を見たことがあります。一期一会という言葉がありますが、そのときにたまたま近くにいた家族連れの方達といろいろお喋りしたのを覚えています。五山送り火は点火す […]
【今日の短歌】青玉のしだれ花火のちりかかり消ゆる途上を君よいそがむ (北原白秋)
青玉のしだれ花火のちりかかり消ゆる途上を君よいそがむ 北原白秋 青玉のしだれ花火が散って消えてしまわないないうちに急ごう “青”は「青春」や「若さ」の象徴。「青玉のしだれ花火」は、額面通りの“ […]
【今日の短歌】秋来きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる (藤原敏行)
秋来きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 藤原敏行 秋が来たと目に見えるわけではないけれど、風の音によってはっと気づかされました。 昨日ちらっと山道を散歩したのですが、どこか […]