「立ちゆらぐ気化した影」とは、有害物質いわゆるガソリンベーパーと呼ばれるものであり、あのツンとする匂いの正体。排気ガスと同じように、こちらも規制や技術開発によって減らそうとする動きが強まっていくんじゃないか […]
「2022年7月」の記事一覧
【今日の短歌】白玉の憂いをつつむ恋人がただうやうやし物もいはなく (伊藤佐千夫)
白玉の憂いをつつむ恋人がただうやうやし物もいはなく 伊藤佐千夫 伊藤佐千夫作品の代表作といえば「野菊の墓」であり、山口百恵さんや松田聖子さんなどによって何度か映画化もされています。   […]
【今日の短歌】梅の花紅の色にも似たるかな阿呼がほほにつけたくぞある (菅原道真)
大阪では7/24に天神祭が行われますが、こちらの地域(愛知県東三河)では2月25日の命日(2月25日というのは旧暦なので、グレゴリオ暦でいう命日は3月26日) のころになると、天神様をかたどった人形を飾られ […]
【今日の短歌】玉虫の羽をもて厨子を貼りし者の不穏のこころひと日見えゐつ (稲葉京子)
メタリックに輝く虹色の美しい翅。玉虫を見つけました。たま~に見かけるのですが、それでもなかなかレアなので見つけるとテンションがあがります。その美しい翅は装飾にも使われており、その主たるものが、法隆寺にある国 […]
【今日の短歌】ドラえもん無しでここまで生きてきた自分をもっと褒めてあげたい (志井一)
みんな大好きドラえもん。どこでもドア、タケコプター、スモールライト、アンキパン、もしもボックス、ほんやくコンニャク・・・あぁ、ドラえもんがいてくれたなら。何度そう思ったか。今だってさ、のび太くんみたいに「ド […]
【今日の短歌】月は山風ぞ時雨に鳰の海 (二条良基)
本日は、連歌の文学的地位を確立させた立役者である二条良基の命日にあたります。連歌とはなんぞやと言いますと、575の上の句と77の下の句の合作(短連歌)、あるいはは複数人で読み連ねたもの(長連歌鎖連歌)をいい […]
【今日の短歌】蓮葉のにごりに染まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく (僧正遍照)
蓮葉のにごりに染まぬ心もてなにかは露を玉とあざむく 僧正遍照 蓮の葉は泥の濁りに染まらない清らかな心を持っているはずなのに、どうして(葉の上にある)露を玉と見せかけて欺いたりするのでしょうか。 […]
【今日の短歌】クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテといふ長き名を持つ楽器のありき (服部崇)
「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」とは、イタリア語で「強弱をつけることのできるチェンバロ」という意味。すなわちピアノのことです。 チェンバロとピアノは似ていますが、音のなる仕組 […]
【今日の短歌】春のあとに夏の来るこそあはれなれアガパンサスの茎拉(ひし)ぎつつ (岡井隆)
かかりつけの歯医者さんは、診察台近くの窓枠棚にいつも綺麗な花が活けられています。入口の階段のところにも、いつもきちんと手入れされた寄せ植えのプランターがあったりして、花好きのスタッフさんがいるのかもしれませ […]