どこからともなく蝉時雨が聞こえてきます。時期や時間帯によってはこれでもかと騒がしかったり、哀愁が漂っていたり。うるさいっ!!って思う時もあるけど、やっぱり蝉の声があっての夏。なければ、炭酸が抜けているような物足りなさを感じます。

 

鳴いているのは雄の蝉で、鳴くのは雌への求愛行動なんですよね。残りわずかな命を振り絞って、ここにいるよと叫んでいるのかと思うといじらしくもあります。韻律を持つ鳴き声は、蝉にとっての短歌なのかもしれません。そう思うとその声に耳を傾けたくなります。

 

 

「炭酸が沁み込むように」というのは、たぶんクマゼミかな。シャワシャワシャワシャワ・・・って、炭酸のシュワシュワを連想させるあの鳴き声を聞くことで、夏が来たことを実感します。

 

今は蜩が鳴いていて、そこに混じって時折ツクツクボウシの声も聞こえています。まだまだ暑いけど、季節は秋に向かって進んでいるんですね。