このところ眼がやたらと痒くて、しばらくしたら治るかなと思って様子を見ていたのですが、今朝になったら充血して白目が真っ赤っか。まぶたも腫れて顔がヤバイ状態に・・・。 (+_+) 夕方なったらかなり良くなったのですが、まだ違和感と痒みは抜けきれていないので一応眼科へ行くことにしたんです。そしたら、まさかの院長の都合で臨時休業でした。

 

・・・ということが今日あったので、「今日の短歌」を選ぶとしたら必然的に「眼」に関するものになりました。(^^;)

 

眼鏡派なのでコンタクトは使用していないのですが、かつてはコンタクトも使用してしました。コンタクトレンズを装着するときのあの吸いつくような感覚が思い出されます。「コンタクトレンズを眼に入れる」というごくありふれた何てことない動作が、「涙吸う」「この頃泣かぬわたくしの眼に」によってここまで情緒的で詩的になるなんてお見事です。

 

 

とあるサイトで偶然見つけたのですが、佐伯裕子さんの「感傷生活」という歌集のあとがきに以下の文章が掲載されているそうです。

 

いつのまにか、眼鏡のレンズに薄くて細い傷がついている。短歌を作るとき、私が掛けている眼鏡である。ほの暗いところでは気がつかないが、明るい碧空のもとに出ると、視界に小さな傷が浮きでてくる。ただ時の過ぎていくだけで、知らないうちに付いてしまう細い細い傷。このたび読み返してみた私の歌は、そのようなものであったのかもしれない。

 

そうそう、眼鏡ってどんなに気を付けていても細い細い傷ができてしまうんですよね。明るい太陽光にかざすとそれがよくわかります。眼鏡の汚れとか結構気になるタイプなので、水で埃を落として拭き取るのですが、その度に傷をチェックして少しずつ増えている気がします。(^^;)

 

短歌が、眼鏡についた細い細い傷のようなものであったのかもしれないというのは、今までなかった発想だけにハッとして心に残りました。