【今日の短歌】風景に横縞あはく引かれゐるごときすずしさ秋がもう来る (栗木京子)

ピーカンだと日中はまだまだ暑いのに、日が暮れれば半袖だと少し肌寒いぐらい･･･。太陽が顔を出しているときと、出していないときの気温差がエグいなと感じる今日この頃。着る服にも迷いますね。

心地いい風に吹かれながら散歩をすれば、彼岸花がぽつぽつと咲いていて･･･。暦では秋分も過ぎて、なんだかんだと言いながらも秋。今はなんだかわからない虫たちちの騒がしいほどの音色を聞きながらこのblogを書いています。

「横縞あはく引かれゐるごとき」というと、アニメーションっぽいイメージなんだけど、私は手話を思い出しました。昔、ほんのちょっとだけかじったことがあるんですけど、「秋」を表す手話はそんな感じなんです。

動画をご覧いただければわかりますが、手の指を広げて向こうからこちらに風が吹くイメージで顔を仰ぐのが「秋」を表す手話。「風の線」を表しているんだけど、まさに「横縞あはく引かれゐるごとき」じゃない⁈

「春」と「秋」がちょっと似ているんだけど、その違いを「春」は手前から向こうに円を描くように、「秋」は向こうからこちらに線を引くようにって習ったんだよね。

栗木京子ふらんす堂 2017年07月20日